「あれ?」
パティシエのMちゃんが珍しく声を出した(笑)
朝は戦争、
みんな無言で黙々と仕事をこなしているのですが・・
昔からずっと使っているアナログな時計を指差して
m 「時計の針が7時14分から逆に動いています」
c 「?」
k 「ほんとですね」
c 「時計逆回りして、少しだけ若返ったんと違う?」
m&k 「うれしぃ〜」
c 「・・・」
m&k 「・・・・」
25歳前後の彼女達が
「若返る」という言葉に、すでに「嬉しい」と感じる事に少し動揺(笑)
ふと考える、
過去に戻れるとしたら、どこまで遡る?
やっぱりいいか・・
楽しい事も苦しい事もいっぱい経験した。
顔だって体だって若い時より少し疲れた今の方が愛おしい。
心もそれなりに歳をとり
昔ならどうしても我慢できなかった事や許せなかった事が
目くじらをたてるほど大した事だと思わなくなったし・・
いつしか母性愛のような慈悲も湧いてくるようになった。
私はこのまま前に進もう!
歳を重ねることはちっとも怖くはないし
若い頃の自分に未練はない。(笑)
「ピピピピピピ・・・」
コンベクションの音でトリップしていた脳は現実に戻された。
今、目の前で起こっていること
大好きな仕事を
大好きなスタッフと作り上げていけること
これ以上の幸せがあるだろうか・・・。
みんなに感謝。
壊れた時計のおかげで
一日一日を大切に過ごそうと、あらためて思った・・