シャンシャンシャン、と。

 

特別なイベントもあえて計画せず
ご来店くださったお客様に
小さな蜂蜜の瓶を一つお渡しするだけの
静かでささやかな20周年のお祝いでしたが
心に沁み入る一週間となりました。

皆様 ありがとうございました。

「あれからもう20年ですか〜!」とか

「ご主人はとても寡黙な方でしたね」とか

普段そんなにお話しをしたことがないお客様にも
お声をかけていただき
懐かしくて、ありがたい一週間でした。

 

 

 

 

昨日は

日曜に新しくオープンする友人のお店のお手伝いに。
(たいしたことは全くできず、かえって邪魔ではなかったかと)

新しい地でお店を始める友人も
20年を一括りにして次に行こうとする私も同じこと

先を見据えてしっかり進んでいくしか道はない。

頑張るしかないですよね、
大いに苦しみ大いに楽しみ
頑張るしかない。

 

 

お祝いにいただいた山のお花達が
今日満開になりました。

青文字もたくさんの花を咲かせて
シャンシャンシャンと、
巫女さんが舞うときの神楽鈴の様ですね、

縁起がいいです。

 

Fちゃん、
明日晴れるよ!
幸先いいよ!!

 

 

長い前置き。

 

お店に似合いそうだからと
友達がくれた数枚のCD
(数枚どころではないですよね、謝)
ここ数年、
色んなことが拍車をかけて世知辛く、
CDを勝手にお店で流していないか?
著作◯協会にチェックされるようになった。

で、多分、仕方なく、
協会と運命共同体の
有◯放送に申し込むとになる。

すると、聴きたくもない音楽を
一日中繰り返し聴くことになる。
好きなジャンルを幾つも選べないし
選ぶと更に多額な料金設定、、、

嫌気がさして
メニューにくっ付いていた
フランス語のニュースを流していたら・・
フランス人の友達に
「コレ、アフリカのFM!フランス語訛ってるよ〜」
と指摘される始末、

余計なところに経費がかかる上
ちっとも粋にいかないじゃないか、、

「クラッシックなんて500年前の作者もいるのに
著作権 いったい誰に払うんだよ〜」とムッシュは言うが・・。

小さな菓子屋の店主がどうこうできる問題でもなく
‘ラジオ フランス語’とメニューに載せるのなら
せめてフランスのFMにしてくれ、、、

 

そんな話を
某お店のオーナー、M君に愚痴ったら・・

「著◯権協会に低額払えば
CD好きなだけ流せる方法ありますよ、
僕も最近知ったんですよ」と教えてくれた。

捨てる神あらば拾う神あり?、だ?

で、早速。。。

うしろめたさ感0パーセントでipod に入れた
友人のCDを違うモードで選択して流してみたら・・

永遠に、、田んぼのカエルの鳴き声とか入ってて。笑
コレ必死で録音したんかな〜とか、想像するだけで

なんかうれしい。 って、

ながーーーーい前置きです。笑

 

 

 

 

それで本題!

20周年+1日にも奥様とご来店くださったY様。

「応募したらコレ当たりました。
チョコは僕たべますが よければどうぞ」

そういってN島さんのカレンダーをくださった。

うれしい。
これで今年も1年楽勝です!
ありがとうございます!!

 

けど・・
N島さんのこと、なぜ知ってはるんやろか。。。

 

祝 20周年+1日、

 

朝、暖かかったので

春みたいな格好をしてお店に立っていますが

ドンドン気温が下がってきました。。。

今、遅番のスタッフが

「寒いですね〜〜」と体を丸めながら出勤してきました

、、、、なんか、

なんか私だけ浮いていますが、

着替えるのも面倒くさいし

閉店まで我慢することに。

 

 

2月17日で

クリアンは20周年を迎えることができました。

お客様、スタッフのみんな、友人達、

心から心から感謝いたします。

 

1年前は、前日にお料理いっぱい作って

祝杯をあげよう!とかとか・・

いろいろ企てていましたが

なぜだか今年は

すること満載でエネルギー不足、

お店の仕事が終われば這うように階段を登り撃沈、、

スペイン帰国後、

そんな生活が(皮肉にも!)昨日まで続いたのであります。。

 

で、で、

本日よりご来店いただきましたお客様に

ささやかな贈り物がございます

シェフも大好きだった

有田みかんの蜂蜜をお配りしております
(なくなり次第終了)

ぜひぜひ

お立ち寄りくださいませ。。

 

ショコラショコラショコラ!!!

 

 

寒いヴァレンタインでしたね〜(すでに過去形、)

同じ町でもこの場所は3度くらい気温が低いそうです。

雪が降ると お店に近づいていただくことすらできなくなる。

早朝、厨房のカランが凍ってカランカランとカラ回り。

別の場所で大きな大きな鍋に水を入れ

コンロでお湯を沸かすところからスタートな田園4丁目の冬!なのです。
(ちなみに、、5丁目はもっとエグいと、2丁目に住むスタッフが)

名古屋でパティスリーを開いておられるYさんに

「奇跡的ですよね〜、」と心から感心されるくらい凄い場所!(笑)

ほんと、奇跡的にお店を続けておりまして。。。

それでも、

ここよりもまだ山の上で暮らしたいと思っているのですから

自分でも笑える・・というか、呆れる。

奇跡的、、、、

夜、色んなこと真剣に考えるときっと眠れなくなりますよね、

なので、

それもしないことにしています。

気の入れ方抜き方みたいな? 上手な呼吸方法みたいな?

うまく自分を操るが勝ちみたいな?

アレ?

何を言ってるんだか自分でもわからなくなりましたね??

 

 

 

ヴァレンタインデーが平日だったこともあってか?

ボンボンショコラ見事に完売!

ありがとうございました!!!

少しのアントルメやコンフィズリーなどがございます。

最後の力を振り絞り、

本日、6:30まで営業いたします〜

ケーキはほとんどありませんが

どれだけ寒いか

ぜひぜひ体験しにいらしてくださいませ。。。。

 

グラナダチョコラータ

 

今年は雪のヴァレンタインデーとなるのでしょうか。。。

 

 

 

グラナダで買った寄木細工のトレーにボンボンショコラ・・

フランスの繊細なのも ベルギーのトラディショナルなのも

イタリアのプラリネたっぷりなのも

スイスのも、オーストリアのも・・・

ショコラは全て好きだけど

大らかで気取りのない

素朴で無添加なスペインのチョコラーテも好きだ、

好きだ、好きだ、好きだ、、、

 

月と太陽

 

新婚旅行で行きたかったスペイン

一生に一度のことなのに
「お店を休めない」と
B型のシェフがA型みたいな理由で岩のように動かず、、

「沖縄に行こうよ!」と
そんなに乗り気でもない場所に
強制連行された。笑

沖縄、、、それはそれで素敵でしたが
お菓子の世界で生きているのだから
最後に一度だけヨーロッパに行きたかった。
どうせ日本どまりなら、北海道の方が良かった。
(これから結婚される男子の皆様、、
数年経ってもこんな風に覚えているものなので
彼女の言うこと聞いてあげてくださいね、)

 

人生は皮肉というかなんというか・・・
まさかまさか、こんな風に仕事を兼ねて
ちょこちょこヨーロッパを旅するとは思わなかった。

だけど、今度は、
一緒に行きたかったシェフがいない。

何かが満たされると必ず何かが無くなる。

何かが無くなると代わりに何かが満たされる?
先に何かが無くなると、半分も満たされはしない。

神様は必ず二物を与えては下さらない。

何不自由ない幸せな生活を与えられたなら・・
きっと私は
それが当たり前になって、
色んなことに感謝の気持ちが薄れて、
自己中心的な思考に気づくこともなく、
単調な毎日だと、
不服を言って暮らしていたかもしれない。

 

いつも何か足りなくて 、
いつも寂しさと戦っているけれど
決してそれは私だけではないだろうし。

健康に恵まれ人に恵まれている自分は幸せだな、
それがわかっただけでも幸せだったな、
などと・・

飛行機の中で、いろいろ、いろいろ、、笑

 

IMG_6341
スペイン アンダルシア
ピカソが生まれたマラガにある小さな町 ロンダ
この地に住み始めたのはケルト人なんだそうで・・

どうりで、不思議な町だった。

大らかな人々と青い海と赤いワインと白い壁の家・・・

この次生まれてくる時はこんな場所がいいな。

 

つづく。

 

 

光と影

 

バルセロナからバスに乗って
次の村に到着するまでの7時間、

どこまで走っても、どこまで走っても、
なだらかな山いっぱいに
ほんとうに山いっぱいに

果てしなくオリーブ畑が広がっていた・・

いったい、何億本のオリーブの木と遭遇しただろう?

こんなに沢山のオリーブ達をどうやって収穫するのだろう?

想像するだけで気が遠くなるけれど・・
ずっーーーーーーーーと続く風景は
ノスタルジックでポエティックで・・・
全く退屈ではなかった。

境界線もなく、山一面ぎっしりと敷きつめられた
オリーブ畑が数時間続くなんてうそみたい。
日本人なら境界線のオリーブで揉めそうだけど?
そこは大らかなラテン気質
適当に譲り合うのだそうで・・
大きな心、見習いたい。。。

アメージン!スペイン!!

 

IMG_6129

 

 

飛行機の中で「君の名は」をやっと観た。

タイミングを何度も逃して
もういいかなって思ってたやつなんですが。笑

隣に座っていた男性からフューフュー音が聞こえるので
寝息かと思って横を見たら、同じの観て男泣きされておりました。

ハンカチにぎりしめていたのに
じつは私、泣くところまでいきませんでした。

他人と入れ替わったことはないけど
黄昏時に不思議な体験をしたことあるよな〜
現実の自分にも同じようなこと起こってるよな〜
なんて、ほとんど共感。笑

そういえばわたし
不思議な現実の世界で生きているなぁ。。笑

 

今までの自分の人生に起こったことを
アムステルダムまで残りの10時間かけて回想してみた。。。
(多分、そのうち8時間は眠っていた。笑)

向かい風で、
オランダまでなかなか到着しなくて
超暇だったもので。。。笑

 

つづく。