遠い町からお電話が・・・

宮城県石巻市に住んでいると言う彼女は
震災の後、少し関西で暮らしていたのだとか・・・

その時にお友達にプレゼントされた焼き菓子が、
どうしても忘れられないとのこと。
ありがたいお話です・・・

震災の直後、
ニコニコクッキーを作って店頭で販売し
売り上げを全て基金に・・・
何か役に立てることがしたいと試みたのですが・・・
なぜか全く売れなかったんです。
なぜ売れないのか？その時はかわからなかったけど、
後になってわかったことがあります。
私たちの仕事は、
お菓子を通して幸せな気分になってもらうこと。
そういえば、お菓子を焼いている時の香りは
幸せな気分になるアロマだと言われたことが・・・。

気晴らしにいらした場所で
現実に引き戻されてしまうイメージや言葉は
あの時、一切いらなかったのでしょうね。

「ヴァレンタインが終わった頃、またお電話します」

少し東北の訛りがある話し方や声のトーンで
どんなに素敵な方なのか、わかる気がしました。

ヴァレンタインが過ぎて焼き菓子が殆ど売り切れ、
フルに焼くしかない！と意気込んでいましたが

忘れてはいけないことがひとつありますね、

どんな時も心を込めて
お菓子をお作りするということです。