ム二ュvsモチッ

そろそろお菓子の話しないとアヒル室長に叱られそうなので・・・・

今更、マカロンのお話でも・・。

今から18年くらい前だったでしょうか・・。
私の記憶が正しければ・・・日本で一度小さなブームが起ったんです。
当時、私はパリの職業訓練学校?で地方から来たパティシエのオジサン達に混ざってモンモンとお菓子の勉強してました。
(フランスのオジサンたち、基本手を洗わないんですよね・・)

長い間、アルザスでパティシエをしていた友人が、次の仕事が決まるまで
いったんパリに戻って来ていた、私にとっては凄くラッキーな時期で、
今では有名になったサダハル・アオキの青木さん家で彼は居候。
辞書に載ってないフランス語の料理専門用語を教えてもらったり、
随分助かったもんです。
ピエール・エルメがフォションからラ・デュレのシェフに抜擢されて、
パリではラ・デュレがマカロンでブームを吹き返している感じがしました。
マカロンは、やはりピエール・エルメが火付け役ではなかったかと・・・。

日本に帰ってマカロンを焼き始めましたが、
反応して下さるのはほんの一握りのお客様でした。
小さな子供達までマカロンって言い始めたのはその後何年も経ってからの事ですね。

ところで・・・
フランス人って ム二ュ(ムッチ~)ってした食感が好きですね。
まさしく、マカロンもそんな食感です。
同じようにアーモンドプードルで作るカリソンなんかもその食感。
カスタードクリームも、とても粘りけのあるものを好みます。
フランス人は昔と変わらぬ食感をとても大事にしていますね、
それは、少し前の日本も同じではなかったかと・・・。

例えば、林檎は硬くて酸味の強い物。
だから、煮たり焼いたり調理に工夫が生まれて新しいルセットが誕生する。
改良に改良を重ねた果物は、甘すぎたりやわらかすぎたりし過ぎかな?
硬い物は硬い。これでいいのだと思うのですが。

日本人が美味しいと感じる食感は、 フワ~トロ~ ですね、
私も大好きな食感です。
でも最近は少し行き過ぎた感じがしますね、
ロールケーキ、キャラメル、etcetcetc・・・
いったいどこまで軟らかくなっちゃうんだろう・・。
硬い物を食べなくなると味覚障害を起こす可能性もあるから、
じつは深刻な問題です。

 

そしてそして、
日本人が愛してやまないもうひとつの食感が モチ~ッ ですね、
この季節になると食べたくなるみたらし団子。
モチ~とトロ~が合体して、大大大好きな和菓子です。

で、先日みたらし団子を食べに大宇陀まで・・・。

 

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みたらし団子と言えばもう、ず~~~っとここ。
焼鳥みたいに注文した分だけその場で焼いてくれます。

リニューアルした店内でゆったりとお団子をいただいた後は、
ススキを見に曽爾高原までドライブ・・・

なんて、いいかも・・・。

 

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