タタルウナギ

うなぎ、食べたいなぁ・・・

私にとって、うなぎといえば名古屋!なんですが、
うなぎといえば、、、

昔、父が吉野川でとんでもない巨大うなぎを捕まえたことを思い出します。
竹で細長い筒を作って、仕掛けておいたらマンマとかかっていたらしく、
「うなぎ、どんぐさ~」と呟いたこと、今でも覚えています。
なぜなら、父は全くのド素人で、
なんとなく人から聞いた通りにしかけてみたら、
一発で、とんでもなく大きなうなぎが筒の中に入っていた。
これもまた、ビギナーズラックっていうんでしょうか・・・。
「えらい大きなウナギとったんやてなー、」
・・・この噂はすぐに近所に広まった。

実家は建築関係の金物店を営んでいたから、
夜になると明日の段取りやら注文やら何やらで、
常連の職人さんが夕方現れて、何故かずーっと家にいる。
バケツに入った巨大うなぎを見た大工さんや左官屋さんに、
「コレは凄いことやで!」と言われ、父は調子に乗せられてしまう。
みんなを連れて近所の食堂のおっちゃんにうなぎを料理してもらい、
食堂のおっちやんも一緒になって、巨大うなぎをたいらげてしまったのです。

383

大きな声ではいえませんが・・・
あれから全員、鳴かず飛ばずで・・・。
・・・そうです、
父は、獲ってはいけない物を獲ってしまった。
そして、この時に残りの人生のラックを全て使い果たしてしまった!
多分、あの巨大うなぎは吉野川の主だったのでしょう・・・。

バカボンのパパが初めてのゴルフで、
ホールインワンした話にちょっと似ていると思った。
「マズマズですな、」
バカボンのパパはそう言って何度も空振りしていたけれど、
調子にのった父もまた、
しばらくはあの快感が忘れられなかった様子で、
何度か仕掛けたものの、筒の中身はいつも空っぽだった。
気の小さい父は、夜に仕掛けを一人で見に行くのが怖かったようで、
私も何度か付き合わされた。
そしてそのうちあきらめてしまった。

ちなみに、巨大うなぎは泥臭く大味で全く美味しくなかったんだそうです・・。

 

うなぎといえば、とりあえずこの出来事を思い出す。

私は、そろそろ名古屋の友達の元へ、
祟らないうなぎ?を食べに行くつもり。。。