昨日は岸辺、

 

なんだかんだと
ずっと忙しい日々が続いています。

いったい、今年は、なんなんだろう。。

 

いつもの調子では仕事が追いつかないので
早く起きて仕込みを始めました。
そのせいか夜になると眠くて怠くて体が動かない。
お風呂の中でウトウトすることもしばしばで。笑

実家に帰って
そんな話をちょこっとしたら

「溺れて死んだらあかんから
しっかり起きてなさい」と、母。

幾つになっても母にとって私は小さな子供のようです。

 

 

 

 

お店から10分もあれば到着する秘密基地。
(秘密にしなくても いつも誰もいないのですが。笑)

お昼休み、一人きりになって
唯一リラックスできる秘密基地の桜はまだ一分咲き。

 

ここ数年で
みるみる大きくなったうちの庭の桜は、
窓際に立って見下ろさなくても
2階の寝室からよく見えるようになりました。

シェフが最後の一ヶ月を過ごした寝室、

もしあの時ベッドの上から桜が見えたなら
彼の心は
少し癒されただろうか、

 

いろんな後悔とともに
いろんな感情がいまだ行ったり来たりしますが・・

 

大きくなった庭の桜
満開になるのが楽しみで仕方ないです。

 

 

月と太陽

 

新婚旅行で行きたかったスペイン

一生に一度のことなのに
「お店を休めない」と
B型のシェフがA型みたいな理由で岩のように動かず、、

「沖縄に行こうよ!」と
そんなに乗り気でもない場所に
強制連行された。笑

沖縄、、、それはそれで素敵でしたが
お菓子の世界で生きているのだから
最後に一度だけヨーロッパに行きたかった。
どうせ日本どまりなら、北海道の方が良かった。
(これから結婚される男子の皆様、、
数年経ってもこんな風に覚えているものなので
彼女の言うこと聞いてあげてくださいね、)

 

人生は皮肉というかなんというか・・・
まさかまさか、こんな風に仕事を兼ねて
ちょこちょこヨーロッパを旅するとは思わなかった。

だけど、今度は、
一緒に行きたかったシェフがいない。

何かが満たされると必ず何かが無くなる。

何かが無くなると代わりに何かが満たされる?
先に何かが無くなると、半分も満たされはしない。

神様は必ず二物を与えては下さらない。

何不自由ない幸せな生活を与えられたなら・・
きっと私は
それが当たり前になって、
色んなことに感謝の気持ちが薄れて、
自己中心的な思考に気づくこともなく、
単調な毎日だと、
不服を言って暮らしていたかもしれない。

 

いつも何か足りなくて 、
いつも寂しさと戦っているけれど
決してそれは私だけではないだろうし。

健康に恵まれ人に恵まれている自分は幸せだな、
それがわかっただけでも幸せだったな、
などと・・

飛行機の中で、いろいろ、いろいろ、、笑

 

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スペイン アンダルシア
ピカソが生まれたマラガにある小さな町 ロンダ
この地に住み始めたのはケルト人なんだそうで・・

どうりで、不思議な町だった。

大らかな人々と青い海と赤いワインと白い壁の家・・・

この次生まれてくる時はこんな場所がいいな。

 

つづく。

 

 

夢のまた夢、

 

今年の初夢は、
ピテカントロプス・エレクトスの、
(古、いったい何人の方が分かるでしょうか?)
中二階で食事をしているところから始まりました。

学生の頃、東京に恋い焦がれていた私は
唯一、五條にあったブティック(!)
ポップコーン(こちらも何人の方がわかるでしょう?)のママに
無理なお願いをして買い付けに同行し、
東京出身の垢抜けたママと
当時一番行きたかったクラブ
ピテカントロプスに連れて行ってもらったことがあります。

当時ママは45歳。
(私の母はそれより5歳年下でしたが既にものすごくオバさんでした)
洋服の着方、読んでいる本、聴いている音楽、
文化や歴史のこと、生け花、茶道、哲学の話や
品のある仕草や話し方や・・
10代の私には、彼女のすべてが魅力的で仕方がなかった。

 

 

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で・・夢のお話、

実は昨日、つ、つ、ついに、、N島さんが!
夢にでてきたのだーーー!
夢の内容は話すと長くなるので今回はパスしますが。笑
バイクの後ろに乗せていただき・・(なんと幸せな夢なんだ!涙)
立体的なN島さん、ものすごくカッコよかったです。

で、で、、N島さん繋がりで映画のお話、

実は去年の秋、知り合いのアンティークショップを通して
映画製作会社の美術さんからお電話がありました。
内容は、以前私が購入した照明を借りたいとのこと。
監督さんがどうしてもこの照明でないとダメと言ったらしいのですが。
その一言で遥々奈良の山奥までいらしてくださるとは・・・
ちょっと恐縮でした。

多分今年公開する映画のタイトルは『THE OUTSIDER』

うちの玄関で地味に生活しているペンダントランプが
華々しくスクリーンデビューすることに(多分)?

主演は、浅野忠信さんとジャレッド・レト、
そうなんです!この映画、ハリウッド映画なんですよ(驚!)

で、で、で、で、

N島さんは登場しないのか?
咄嗟に質問。笑

残念ながら今回は出演されないようですが
美術さんともお知り合いになり、

カスってますよね?
確実に、確実に、N島さんと近づいてる感ありますよ、ね?

どうか
正夢になりますように・・。

 

映画の公開が決まればまた詳しいお話をば。。。

 

赤い月と秋刀魚

 

季節外れな暑い日もありますが
確実に秋が深まってきましたね、

月を見ながら七輪でサンマ焼いて食べる?
なんなら採れたてキノコも焼いて食べようか?

Iちゃんと架空の話してたら
我慢できなくなって
現実の話しにしようよ、ってことに(笑)

 

 

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そしてこのまえの満月前日の夜、決行!(笑)

金剛山の中腹にあるIちゃんの秘密基地へと向かい
月灯りに照らされていろんな話しをしました。

秘密?というだけあってなかなかのスポット。
崖だか土手だか暗くてわかりませんでしたが
そこに腰掛けリアルプラネタリウム体験を!

 

今年の秋から始まったプロジェクト、チームのテーマは日本!
茶道華道、器、あらためて勉強し直しています。
もちろん、お菓子のためですが。

こんな仕事をしているとバターくさい物が好物だと思われがちですが
和の世界も大好きで、食べ物も日本料理がダントツに好き。

ハロウィン商戦真っ只中のこの時期、
お店ではハロウィン物、色々お作りしておりますが・・

特に今年は
心がなかなかアメリカにたなびかないです(笑)

 

この時期お決まりの血管浮き出た青い目玉も
ハロウィンというよりは
ゲゲキタの目玉オヤジに見えてしまう
今日この頃なのでございますよ、、、。

 

 

京都→台北→Paris

 

アール・デコを語らせたら
1日中話していられる友人おりますが

「お茶の話なら一睡もせず何日でも話せますよ。」くらい、
(本人達が言ったわけではないですが、)

深く深くお茶を愛しておられる
茶人達のサロンを巡りお茶談義、

緑茶、岩茶、普洱茶、
700年ものの木から採れた
超貴重なお茶までお相伴にあずかり
この経験こそが超貴重だと胸が熱くなった次第。

連日、美味しい台湾料理を目一杯頂き
それ以外、殆どの時間お茶を頂いておりましたところ・・
喉の奥がなんとなく苦くなりはじめ?
消化器系の弱い私は
日本に帰ったら即入院?・・(覚悟しておりましたが。笑)
これが、反対にいつも以上に元気になったんですよね〜

アメーーージン! 台湾!!

 

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簡先生のサロンにお邪魔し
お茶農家から届いた秋のお茶のテイスティングさせていただきました。
先生とは4ヶ月ぶり。
京都でお会いした時は気が張り詰めておられましたが
この日はゆったりムード。

それにしても台湾の方はみなさん穏やかですね、
物静かで情熱的で、そしてストイック!
小さな声で囁くようにお茶の良し悪しを説明してくださいました。
ほんと、繊細で深いです。

 

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台風心配でしたが
メンバーのなかに自称超晴れ女が2名おりまして
おかげさまでずっと晴天の台北でした。

 

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お茶を知らずしてお菓子など作れるはずもなし、

来年に向けて・・
私にとってとてもとても大切にしたい
小さなプロジェクトが動き始めました。

もしこれを受けずに進んだとしたら・・
一生後悔するだろうと直感で。

しかし、怖くて仕方がない。

克服するには日々勉強、これしかないですね。

おまけに英語、なんとかしないとやばいです。
イタリア語習っている場合じゃないですよ、ほんとに。

 

泣けてくるくらい綺麗な台湾の木々たちのお話は
また後日にでも。。。

 

つづく

 

ユ、ア、マイ、サン、シャイン〜

 

実家の二階

祖父の部屋(だった)にあるベランダの手すりに

ひと月ほど前から

3センチほどのアオガエルが住み着いている。

 

実家に帰るとまず口にする言葉は

「ヨシハルちゃん、まだいるの?」

そう、ヨシハルは祖父の名前。

不思議な場所を栖にしているアオガエル

もしかして祖父ではないのか?と

皆本気で疑っているのだ・・・。

 

 

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9月も半ばとなり、

青から茶色に肌が変色し始めたのだそうで・・

そろそろ冬眠かな?

そろそろサヨナラかな?と

父が寂しがっている。

寂しい思いはもうたくさんなので、

私はカエルに出会わないことに決めた(笑)

 

 

左手に抱えきれないほどの青い実は
そろそろサヨナラが近づきつつある
シャインマスカット。

この一粒がカエルならば・・
妙な想像をして身震いを。笑

超贅沢だけど
この子も
コンフィチュールにするか〜。

 

室長レポート(ゼー六篇)

 

あれは確か2ヶ月前、
気になる作家さんの作品を見に
友人と大阪に行った帰り道のこと。

赤信号で車を止めて
斜め前をみたら・・・アイスクリームの文字!
「食べる?」
「食べる!」
「そしたら買ってくるわ〜」

大阪で暮らしていた友人は
車止めの位置から何から
この店のテイクアウトの流儀を熟知しており・・・

かっこええわ〜ほんま。

 

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そして一昨日、
仕事の帰りに偶然「ゼー六」の前を通りかかり
すかさず入店!
アメリカンなコーヒーとアイス最中をいただくことにしました。
(奇跡的にテーブルが一つあいていたんですね〜)

コーヒーを飲みながら
アチラをチラチラ、コチラもチラチラ、
お店の中が気になって気になってもう・・・。

 

アイス最中が20個30個と
テイクアウトでバンバン売れるんですね〜
奥さん専用の
オケーショナルテーブルの下に
沢山積まれた新聞紙、
うちのおじいちゃんもやってましたが
きっとこれで商品包むんですよね、

「お客さん何処まで帰らはんの〜?
みのうか〜! 溶けるかもしれへんで〜」

お店のご主人がそう言いながら
シャカシャカ・・最中にアイスをサンドし始める。
横に並んだおばさんが絶妙のタイミングで
完成したアイス最中を10個ひとまとめにして
紙袋に平らに並べ入れる。

すると・・
中にいた奥さんが定位置にスタンバイして
10個入りの紙袋を更に2段に重ね、
1回、2回、、、3回、、、、、
なんと!新聞紙で4回包んだ!!!!

「それで40分もつんですか〜?」

「そやね、ぎりぎりなんとか保ちますわ。
こんなんうちら、昭和から変わってないさかい・・」(驚!)

おかあさんがセッセと手を動かす横で
思わず質問してしまった。

ちなみに・・
ウィロー柄のカップ&ソーサーで出てくるコーヒーは
一杯250円也!
スタッフと二人分でアイス最中も食べて700円って〜

ひゃ〜、また来ますさかい〜〜

 

 

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玉すだれから向こう側がご主人の聖域。
オーダーが入った途端、
空気がピンと張り詰める感じが、なんともいい・・

 

そやけど・・保冷剤なしやで(!)
長年の知恵ってすごいな〜

おじいちゃん、
私なんか、まだまだやわ・・。

 

室長メカラウロコのリポートでした。

 

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※アイスもなかは一つ100円、
水分が多くて懐かしい味がする

日頃の行いが良いと
私みたいに席に座ってコーヒーとアイス最中が同時に楽しめるのダ〜!

 

すばらしい日々

 

あすは土曜日ですが・・・

珍しくお休みをいただいて岡山に行ってきます。

あ、お店は優秀なスタッフでガチガチに固めて営業しますので。。

いつもより居心地よいかも?です。笑

 

プチ旅行には必須のエスプレッソマシーン君も同乗、

さて、どんな旅になるかな?

(一応お仕事のつもりなんですけど。。笑)

 

あすの出発早いんだよ〜

ってことで、

今宵は久しぶりのナンバーを聴きながら

眠ることにします・・・

 

※奥田民生って人は深いですね、、、
ユニコーンの名曲をアッコちゃんがアレンジして
シングルカットしたこの曲
後に「エレファントホテル」に収録されましたが、
シングルカットのアレンジが好きだったんだなぁ。。
タモリと葉加瀬太郎がとにかく大絶賛していました。

同感です。

切ない歌詞です。

本気で聴くと眠れなくなりますので、

ご注意を、、、笑

 

 

それではみなさま、良い週末を!

おやすみなさい。。。

 

いつか、また、きっと。

 

タミちゃんの個展が昨日で終了しました。

遠方からご来店してくださいましたお客様、
何度も何度も足をお運びいただいたお客様、

ありがとうございました。

 
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作品を全て梱包し、
ガランとしたギャラリーにしばらく座り込み
昔のことを色々思い出しました

見た目には何も変わらないけれど、私の中でひと区切り。
タミちゃん色々ありがとう。

 

数日前から洗面所の蛇口の水がぽとぽと。。。

なにも、こんな忙しい時に壊れなくてもいいのにな、、
罪のない蛇口のパッキンにイラッと。笑

「人はいつも、どこか寂しいんだよね
どんなに強く捻っても、壊れた蛇口の水がぽとぽと落ちるみたいにさ、
とめどなく、不安がぽとぽと溢れ落ちてくるんだ・・」

タケシさんがそう言ったのを思い出した。

ポトポトの点がトロトロと線になり始め、
自分ではどうすることも出来ず
そろそろ業者さんに来てもらおうかと。

そしたら、そのあたりの関係ないものまで整頓したくなって・・
そして、
どうしても捨てられなかった
シェフのシェーバーも思い切って処分することにした。

もしかして蛇口はこのタイミングを待ってくれていたのかも?

「もういいよね、」妹に話しかけると
「もういいよ」と妹が小さく呟いた。

どうしようもなく込み上げてくる感情はありますが
これも大きなひと区切り。

 

 

タミちゃんが全身全霊で描いた45作品
どの作品も素敵でした。

本当なら東京の青山の画廊で個展をするくらいの人で
私のお店で個展するなんてありえないことでした。

とんでもない高価な作品を沢山お預かりしていたわけで
正気になると震えが止まりませんが・・・。

彼の絵のお陰でギャラリーの温度が2度ほど上がったような気がする。

夜、ひとりで絵を見ていると、
心がとても落ち着いて元気になるのがわかった。

本物って・・・すごいんだな・・。

 

夢みたいな話が現実になって、それもまた過去のものとなる・・

 

ここからまた新しい一歩。
きっと新しい何かが始まる・・・。

 

遊戯 

 

京都駅に着いた途端、

見たことないくらいの厳戒態勢。
「何かあったっけ?」

市バスに乗る頃、やっと思い出した。
「・・そういえば伊勢志摩サミット!」

それくらい世間から遠ざかっていた
幸せで超ハードだった2ヶ月半が
とうとう終わった。

 

その夜、夢に天国のシェフが現れた。
「家でまってるからね、」って彼が言ったから
早く用事を済ませて家に帰ろうとして
必死で仕事をしたら、
力が入って夢がそこで終わってしまった。

現実も夢も、こんなもんだ。
会いたいと思えば、それを優先して彼のもとに行けばいい。
仕事なんか放っておけばいいのに。

ずっと後悔していることが、
夢の中でまた起こった。

このままのリズムではいけないなと。
自分の体調も崩れてしまうなと、
それはずっと思っていることで・・・

だから今年は
最初から無理だと決めつけず
誘って頂いたものはできるだけ参加しようと思っています。
結局、仕事も兼ねているのだけれど。笑

再会も含め、
何かを一周して、ここからまた一周、
新しいことが始まる予感がする。
こんどの一周は、たぶん人生の中で最後の大きな一周。
集大成。

素敵な人や仕事に出会う機会が
今年はすごく多い気がするし・・。

 

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吉田山にある古い茶室で行われた中国茶会
文化程度の高い友人を持つことで
プライベートな会にちゃっかり招待されるという図式ができている。
上手いな、、 自分でもそう思う。(笑)

台湾からいらした簡先生とお弟子さんが
それぞれの茶室で素晴らしい御手前を披露してくださいました。
(お抹茶の場合はプクプクお茶を点てるから「御点前」ですが
お煎茶などは「御手前」なんだそうですよ。勉強になります)

時々ザーっと吹く風とそれに靡く木々の音、
空中を舞う胞子、
鳥の声、
チリチリと沸騰した湯の音、
淹れたての茶の香り、
湯呑の底の残り香・・・

特別で不思議な時間だった。

ゆったりと、それでいて精神を統一しているあの感じ
日本人にはないなぁ。。

 

昭和の初め?からタイムトリップしたような・・・
素朴で凛とした佇まいの江さん

リラックスとは・・・
ピンと張り詰めた時間があるからこそ
束の間あじわうことのできる感覚なのではないかと・・

彼を見ていてそうおもいました。

こういうカッコイイ人、
日本人でみたことないなぁ・・・

 

 

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台湾。
昔の日本となんか似ている。

全てが懐かしく素敵な一日となりました・・・。

 

明美ちゃん、ありがとう。